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[2013.7.18]エコツアーカフェTOKYO59

若くして活躍している人の話が聴きたい! 第7弾 

科学と環境教育in ジオ

地球に親しみ、学び、楽しみ、丸ごと考えよう!

ジオ(ギリシャ語で大地)は私たち生態系の器。地球の息吹(噴火や地震)が人間にとって災害をもたらす場合もあることから、地学リテラシーを広げることは災害大国の日本にとって重要です。地学をわかりやすく学び、自分の地域を見つめるきっかけになるカフェです。

 

地球磁気圏から地球内部に至るまで、地球に関する学問である地学。「学校で教わってから触れていない」と思った方もいるかもしれませんが、上り下りの坂の地形やデパートにある大理石の壁、ミネラルウォーターや温泉など、実は身近に触れるチャンスがあります。

 

東北地方太平洋沖地震以降、地学に関心を寄せる人が増え、2007年より日本での活動が本格化したジオパークの運動が全国的に広がる中、ジオへのニーズがたかまりつつあります。

 

そこで、今回は地学のプロフェッショナル津田和英さん(通称:ジミー)をゲストにお招きしました!学生時代から地球科学を専攻し、理科の教員を経てホールアース自然学校へやってきた専門家です。

 

ホールアースのある静岡県はユーラシアプレート・北アメリカプレート・フィリピン海プレートの3枚が重なり合っている地球の中でもユニークな地域。静岡県の岩石を使ったワークショップも交えて、地学リテラシーを深めましょう。

 

地学の理解を深め、自分の地域のジオの背景にアプローチできれば、地震などの災害の被害を減らす『減災』役立てることができます。

ジオに興味があるかた、逆に苦手だった方、防災に関心がある方など、是非ご参加くださいませ。

 

[つだ・かずひで]

1974年 東京都生まれ。日本とアイルランドのダブルで2児の父。日本大学文理学部応用地学科卒業後、日本大学文理学部地球システム科学科副手、父の国アイルランドまでのユーラシア陸路横断の旅、埼玉県公立中学校教員を経て、ホールアース自然学校へ。富士山・箱根を中心にツアー、親子キャンプ、防災教育、森づくり等を担当。日本火山学会会員、防災士、防災コーディネーター、防災フェロー2期生、4月より地域の消防団でも活動中。

 

エコセンProject04

 

■開催の様子■

今回のエコツアーカフェは、日本人とアイルランド人のダブル、ジミーこと津田和英さん(ホールアース自然学校)にお話をお伺いしました。静岡県の成り立ちから、ジオパーク・ジオツアー、災害について色々なお話を聞くことが出来ました。

 

今回のカフェはまるで地学の実験室のようでした。 会場には、ジミーさんが持ってきた面白道具がたくさん。木で作られた、年代ごとの地層のパーツに分かれた静岡県の模型、パズル、石の標本、木の紙芝居、ゴムのプレート模型…。どれも、手で触ったり動かせるものばかりです。参加者は興味津々。カフェのはじめに自由にさわってみました。 これらの教材は、地学の教材がほとんどないことを疑問に思ったジミーさんが静岡県の“科学と環境教育連携プロジェクト”で作ったものです。このプロジェクトは研究者、学校の先生、ガイドの三者で連携し、静岡県の高校生に地学を広めようと始まったプロジェクトです。今回はこのプロジェクトで作られた教材とアクティビティを実践していただきました。

 

 

 

例えば、机の上に置かれた四種類の石が、「静岡県のどの地域で」「何年前に」できた、「何の種類」の石か推理しました。塩酸をかけて、白い泡が発生するのを確認する様子は実験そのもの。参加者は大人も夢中になって、石に塩酸をかけていました。さて、塩酸をかけて泡が発生する石はなにかわかりますか?そうです、石灰石ですね。 静岡の地質ごとにピースが分けられたパズルや、動く紙芝居(実際は木)など様々な教材を使って静岡の成り立ちを説明してくださいました。

 

「理学的に火山の魅力とリスクを伝える事が出来、いざというときに地域でリーダーシップをとれる真のジオガイドを目指したい」と話すジミーさんは、災害の理解や教育にも力を入れ、社会人学生として静岡大学に通い、地元の消防団にも所属しています。

「ジオツーリズムは、地球科学的、地学的資源を対象とするエコツーリズム。エコツーリズムと対立するものではないんですよ。地域の魅力を伝えてそこを好きになってもらうって事は一緒なんですよね」と強調しました。

ジミーさんがガイドする箱根のキーワードは“南北をつなぐ自然の道、東西をつなぐ歴史の道”。様々な標高の樹木や、かつて草鞋を履いて多くの人が旅をした石畳があります。そんな中で、火山ならではのプログラムの“キッチン火山”、箱根でオリエンテーリングを行う“ジオロゲ”など、ユニークな活動を行っています。

「ジオを好きになって、その地域を好きなってくれて、そういえば地学的にこういうこと言っていたな、と少しでも思い出してくれたら嬉しい」と満面の笑顔で語っていました。

参加して、地層とか石とか実際に見ることができないものを、触ったり本物を見たりすることで、より分かりやすく学べました。とても楽しかったです 。

 

 

参 加 者 の 声
  • とーても楽しかったです。伝え方って大事ですね、アイディア満載で色々勉強になりました。

     

  • 理屈抜きにおもしろかったです。好奇心が刺激されました!

     

     

  • ジオ、地質をどう伝えているのかなと興味があってきました。「おー」ということが多くて楽しかったです。

     

  • 前半はわいわい楽しく、後半はパワポで・・・とメリハリがあってとても引き込まれました。ジミーさんのお話はやっぱりとても分かりやすいなと、四季(ホールアースの講座)の頃を思い出しました。

     

★エコツアーカフェTOKYO★

科学と環境教育in ジオ

 

【ゲストスピーカー】津田和英氏(ホールアース自然学校)

【日時】2013年7月18日(木)19:00-20:30

【参加費】500円(飲み物付)

【場所】日本エコツーリズムセンター事務所

    東京都荒川区西日暮里5-38-5

 

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【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター

TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972

【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。エコツアーカフェ終了後は食事をしながらの懇親会もあります(実費)。

 

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