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 ボランティア心得(1)
 
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 2011年04月11日 06:45 JST (参照数 7051回)  
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管理者

状態: オフライン


登録日: 2009年05月 7日
投稿数: 38
現地ボランティアとして参加される皆様に事前に見ておいていただきたい資料です。
以下は、河北ボラセンの高木誠さんが、現地ボランティアに読んでもらうために作成したものです。(登米現地本部総務・小林)




河北について


津波や地震によって多くの方が亡くなったり、行方不明になっていることはみなさんもよくご存じかと思います。

現地で活動するにあたっていくつか頭に入れておいていただきたいことがあります。
自分がお話しする方は自宅が無くなっている方かもしれません。大切な大切な自分の子供や孫を津波にさらわれてしまった方かもしれません。どうか言葉使いや立ち居振る舞いに気を使ってください。

ドロ出し作業→単なるドロ出し作業ではありません
家具運び出し→単なる家具運び出しではありません

工事現場で仕事をしているのではなく、そこにいる方が大事に大切にしてきた自宅で作業をします。そこにあるものはドロにまみれていても家族の思い出がつまっているものです。おうちの方は割りきって(心境はとても複雑です)捨てていますが、自分たちボランティアは決して捨てる物でも粗末に扱わないでください。
作業が長く、疲れてくると雑になってしまいます。自分の体の疲労具合も自分で常にチェックしてください。




福地公民館について


ここは住民の方たちが以前より大切に利用してきた場所です。
今回被災された方への物資をお渡しする場所として区長さんにお願いしてお借りしています。

主役は住民の方たちです。自分たちボランティアはお手伝いをさせていただきに来ています。いずれここは住民の方たちにお返しします。その時にあわててきれいにするのではなく常にきれいに使用してください。

ボランティアの行動は常に住民の方に見られていることを意識して行動してください。備品を雑に扱ったり粗暴な行為は慎んでください。一人のボランティアの軽率な行いがボランティア全体の信用を落としてしまうことがあります。

住民の方は物資を取りにだけ来るわけではありません。何か話をしたかったり、ボランティアをねぎらってあげようと来る方をいらっしゃいます。元気に爽やかに挨拶してください。




家族の心


明るく振舞っている住民の方たちですが、ほとんどの方が家族や親類のかたを亡くされています。
地域全体がお葬式をしている様な状態です。挨拶など明るくしてもらいたいのですが、はしゃぎ過ぎたり住民の気持ちを逆撫でするような発言や行いはしないでください。これが出来ない方は来ていただきたくないぐらい最重要なお願いです。

大きな深い悲しみの中で自分の身体の半分を失ってしまった様な強烈な喪失感を抱えている方たちばかりです。どうか住民の方たちの気持ちを傷つけることが無いように配慮をお願いします。

自分の家族を亡くして家の中がめちゃくちゃだったり、家そのものが失くなってしまったことを想像してください。辛くて辛くて立っていることもできないと思います。ここの方たちはそんな状態の中でボランティアを受け入れてねぎらってくださいます。

そんな住民の方たちに自分たちは何ができるか、何をしないほうが良いのか、みなさん一人ひとりが考えてください。


 
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