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 広瀬敏通アーカイブ(2)「災害時に役立つ野外教育」
 
広瀬敏通
 2011年07月10日 08:30 JST (参照数 7346回)  
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状態: オフライン


登録日: 2009年06月30日
投稿数: 20
災害時に役立つ野外教育 記・2004年11月8日


震度7の烈震を記録した川口町に通じる道はどれもが破壊されていて、文字通り陸の孤島となって一週間目の10月29日、ホールアース自然学校の救援チームは川口町に「救援非常車両」として入ることが出来た。

ろくな情報も入らない中で、とりあえず明日からボランティアセンターを立ち上げることを確認し、すぐに阪神の震災でも活躍した頑丈なホールアース自然学校の災害用本部テントを設営。テーブル、椅子、備品一式、長期戦に備えた食料、工具類、救急薬品箱、野営用具などもすべて持参の資材を並べた。

11月末日までを活動期間と想定した私たちは、他からの調達がなくともしばらくは持ちこたえられる体制を構えた。翌30日。ボランティアの場が出来たことで114名もの人が交通事情の極めて悪いなか集まってくれ、さっそくボランティアセンターとしての諸活動を始めることが出来た。

この人たちの中には『仕組みを作ってから活動を始める』という形にこだわる意見が強くあったが、私たちは『必要な活動をみんなが担う』という原則を通して、次々に役割を分け合い、ともに汗をかきながら初日から活発な活動を展開した。腕組みをする指導者はこの段階では要らない。

その後は毎日が倍々ゲームのような人数の膨れ上がりで、ボランティア自身を支える仕組みが不可欠となり、被災住民支援とボランティア支援の二つの軸の仕事を作るようになった。

心がふさがれる災害現場できめ細やかに動き、ポジティブで和やかなチームを作ることは、まさに自然学校活動の実践であり、このために私たちは日々の実践をしてきたと思う。阪神とこことでは状況と条件が大きく違うが、自然学校のスキル、思考はとても役立ってくれた。

今回のボランティアには福祉系のほかに環境、野外系が多いこともこれを裏付けているだろう。災害は全て長期に及ぶ。それぞれの段階で求められることは違ってくるが、CONEの仲間がこうした場で活躍することを期待したい。

(『CONEニュースレター』に掲載)

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